不思議な“護り”
昨日、七面堂にて使用する木材が保管されている倉庫に、筆頭総代、棟梁、関係者数名で材料をいただきに出かけた。実はこの木材、ある方から全て寄進していただいた物である。偶然か因縁か、当寺の平成大改修事業に関しては“ここぞ”と言う時に、必要な物を寄進してくださる方が必ず現れ、有り難いことに大変助かっている。お蔭で、途切れることなく工事も進んでいる。
石垣に始まり、長石、古瓦、古材、建具、照明、植木、その他諸々… ご縁がなければあり得ない話ともいえるが、そんな数多くの物がこのお寺に来るのも、やはり意味が有ってのことであろう… お話のほとんどを持って来て下さるのは筆頭総代を始め、当山と縁のある檀徒や関係者の方々である。
その昔、当寺に足を運んで下さった方々、ご縁のあった方々の末裔が、時代を超えてお寺の興隆に寄与して下さっていると感じる。今回の七面堂改修工事にしても、当寺に眠る檀家やご先祖様が、もの言わず後押しをして下さっている気がしてならない。やはりお寺は、過去を生きた方々に供養を捧げ感謝する場所とも言えよう。日々の読経や善行にてこの御恩に報いていけるよう、この先も精進して参りたい。