子ども御輿

御輿を引いて歩いた子ども達。全員揃ってハイ、チーズ!太鼓や鉦を打つ子ども、御輿を引く子ども、諸役を決めて行列します。
先日、「子ども御輿」の行列が町内を練り歩いた。賑やかなお囃子とともに、法被姿の子ども達が元気に御輿を引いていた。毎年、この地区の神社で行われる“秋まつり”にちなんで、各子ども会が合同で行う行事である。
早朝から練り歩いた別の子ども会からの引継ぎで、10時から始まった当子ども会の行列には、小学生を中心に幼い兄弟も応援に駆けつけ、総勢30名ほどの人数になった。勿論、我が息子も含まれている。役員さんや親御さんもお手伝いに来られたようで、休日に有り難いことである。
約1時間半の行列で、「日本の伝統的な祭りの姿」は、多くの方の目に留まったのではないだろうか。帰ってきた息子も満足そうな表情だった。
「祭り」とは神佛を“まつる”にとどまらず、先祖や故人を“まつる”にも通ずることである。神社佛閣で行われる「秋まつり」は、我々を育む“自然の恵み”や“作物の収穫”に対して、感謝の念を神佛に捧るものである。また、父母や祖父母をはじめご先祖様に、この世に生を受ける“ご縁”を頂き、育んでいただいた御恩に感謝すべく“まつり”を行うのも、ごく自然なことではなかろうか。
何げなく行われている「祭り」ではあるが、古来から受け継がれる伝統行事には、奥深い意味が含まれている事を、子ども達にも気付いて欲しい。