想い出の“1ページ”
久しぶりの雨が、大地と心に潤いを与えてくれるような一日であった。
早いものでもう10月、今年も残すところあと3ヶ月である。
今日は夕方から、『子ども会』の「親子ドッジボール」と「バーベキュー」が小学校グランドで開催される予定であったが、久々の雨模様で、体育館に会場を移しての屋内行事となった。
妻も昼過ぎからセッセと夕食用の“おにぎり”をつくり、フルーツを切って準備をしていた。今回は二つの「子ども会」の合同行事で、先方の役員さんも一生懸命おにぎりを作って準備されたようだ。
時間になり息子と体育館に到着すると、沢山の子ども達とお母さん方が集まっておられた。間もなくしてドッジボールの開始となる。まずは“大人vs子ども”の試合。
久しぶりの感覚に、何かしら嬉しさを覚える(自分が小学生の頃には、毎日泥だらけになって戦ったものだ)。その時点で大人の男は私1人であったが、運動神経抜群のお母さん方との連携プレーで、容赦なく子ども達をアウトにしていく。私のモットーは「何事も真剣に!」、子どもと言えども手加減はしない。特に息子と同年代の子ども達が、必死になって応戦してきたのが、可愛くもあり面白かった。結果は大人チームの勝利。子ども達は非常に悔しがっていた。
第二試合は町内別の対戦となる。相手方にも男性が加わり、更にスリルが増す。次第に熱が入り、子ども達も汗だくになっていく。ちなみに私も汗だくだった。試合も終盤を迎えると、我が町内の子ども(女の子)が1人だけになり、必死に攻防している。これは危ういと思い、外野から相手チームの子どもをアウトにして、コート内に入ったところでタイムアップ…実にいい試合だった!
その後、お母さん方が食事の準備をしてくださり、子ども達は料理の周りに群がる。運動の後は、みんな腹ペコである。大人も食事を囲みながらの歓談となった。
食後にドッジをもう1試合し、終わると思い思いに体育館の中で楽しんでいた。当保育園を卒園した子達が「遊ぼう」と声をかけてきたので、懐かしい顔に思わず笑顔がこぼれた。やはり、可愛いものである。
どこの学区も子どもが減少傾向にあり、我々が小学生であった頃に比べると、明かに環境が変化してきている。そんな中で、子どもの将来を思う親がいるからこそ、子ども達の笑顔も輝いているのである。役員をはじめ、協力されている親御さんの目に見えない努力が、きっと子ども達を立派に育んでくれることであろう。