研鑽

各種活動の報告や、意見交換が行われます。本堂にて声明の練習を行いました。次第に熱が入っていきます。
昨日、当山を会場に広島県日蓮宗青年会・声明師会の合同研修会が開催された。広島市、呉市をはじめ県内15ヶ寺の僧侶の参加を頂く。年に数回の研修会であるが、読経や声明の練習はもとより、僧侶としての資質を向上させるために、様々な研鑽も行っている。
定刻となり、本堂にて法味言上。会員一同でお経を読誦する。その後、各種活動報告や意見交換をし、続いて声明の研鑽にうつる。声明とは「仏菩薩の徳を讃える偈や、仏菩薩の名号などに旋律をつけてうたうものを指す語で、要約して言えば仏教儀式に於ける声楽のこと」(日蓮宗事典)である。
まず、参加者全員で声だし(ボイストレーニング)をし、実際に声明をうたってみる。
堂内には、言葉で言い表せない崇高な旋律が響きわたる。
声明は各宗派によって色々異なるようだが、最近では邦楽に止まらず、洋楽とコラボレーションさせたりすることもあるようだ。また声明には決まった所作が付いており、様々な動作が加わることで一つの法式となる。2時間に及ぶ研修もあっという間に終わり、心地よい疲労感をおぼえる。
我々僧侶は宗門では教師と呼ばれている。教師の資格が与えられて初めて、僧侶の道を歩み始める訳であるが、各々の志により専門機関で行学に励むことで、宗門から各種資格が交付される。
声明師養成講習所と言う専門機関で講習を受け、「声明師」に任命され、荒行堂(加行所)にて百日の行を積むことで「修法師」に任命されるのである。
資格を持つと言うことは、生涯にわたって研鑽を積み重ねる事を意味する。
私自身、声明師、修法師、霊断師等の資格を活かし、多くの方のお役にたてるよう、日々精進していこうと思う。