秋晴れのもとで

秋晴れのもと、カイヅカの周りで運動会の練習をする子ども達。それぞれの視点で描く絵は、見る者を楽しませてくれます。
朝夕は涼しく、日中は天気がよく、実に過ごしやすい日が続いている。スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋…秋は楽しみの多い季節でもある。
昨日の「絵画教室」で子ども達は、こんな時候の良さを肌で感じながら、本堂からの“お絵かき”を楽しんでいた。
題材はグランドにそびえ立つ大きな「カイヅカの木」。このカイヅカ、樹齢は正確に判らないが、福山大空襲の難をのがれ、当山で焼けずに残った木の一本である。カイヅカの周りは平素砂場となっており、子ども達の大好きな遊び場の一つでもある。
さて、本堂からグランドを見渡す子ども達は、それぞれのタッチでカイヅカを描いている。幹や枝の描き方を見てみると、それぞれ“持ち味”があって実に興味深い。
時を同じくして、運動会の練習をしている他のクラスの子ども達も、賑やかに、元気に走りまわっている。こうした風景が自然に絵の中に描かれ、次第に活き活きとした描写になってくる。五感をはたらかせて描く子ども達の絵には、それぞれの感性がしっかり表現されていた。