盛運祈願会

毎月1日、心も体も浄化します。
当山では、毎月1日に『盛運祈願会(せいうんきがんえ)』を行っている。午前10時から行われる祈願法要には、熱心な檀信徒がお参りに来られる。法要時間は30分程で、「懺悔(ざんげ)」「読経(どきょう)」「唱題(しょうだい)」を中心に行っている。
「懺悔」とは、自らが犯してしまった過ちを反省する事で、祈願会では「懺悔文」を読んで悔い改めるようにしている。ここで言う“過ち”とは宗教的、道徳的な罪を指し、一例を見ると十悪(殺生・偸盗・邪淫・妄語・両舌・悪口・縞語・貪欲・瞋恚・邪見)などが挙げられる。また、悪気が無くとも、知らず知らずにつくってしまう罪もある。
「読経」では、『妙法蓮華経』一部を訓読させて頂いている。訓読とは漢文を日本語の文法に従って訓点をつけて読むことで、漢文に比べてお経の意味が分かりやすい。900頁にも及ぶ一部経であるが、コツコツ続けてきたお蔭もあり、今月で215頁を数えることが出来た。
「唱題」では、日蓮宗独自の団扇太鼓を皆で叩き、一心にお題目「南無妙法蓮華経」とお唱えしている。
『盛運祈願会』では「倶生霊神符(ぐしょうれいじんふ)」という月毎の御守りもお出ししているが、皆さんこの御守りを喜ばれ、肌身離さず着帯しておられる。
日常生活において、自分自身を省みる人がどれだけいるかわからないが、ふと立ち止まって自身を見つめなおす事で、“心”を整理することが出来るのではなかろうか。さいわい神仏は「自らが犯した罪も、懺悔することで許される」と、説かれている。
月に一度、自分を見つめなおす為に仏道修行に励むのも、よい方法かもしれない。