蓮の花
当山の本堂脇の池に、綺麗な蓮(ハス)の花が咲いていた。
一本は大きく花びらを広げ、そこに蕾の一本が寄り添っていた。
あまりの美しさに、その光景を写真におさめることにした。
自然が造りだす色合いは、人々の心に深く語りかけてくるものである。
「白蓮華(びゃくれんげ)」泥中に在って、泥に染まらず美しい花を咲かせることは、煩悩具足の衆生が佛性(ぶっしょう)の花を咲かせ、悟りの果を得ることをあらわすものである。【日蓮宗事典より】
昔から蓮の花は、この世を生きる我々人間が、悪行に染まらず、善行を積むことにより、悟り(真理を見極める力)を身につける喩えとして出てくる。
とかく悩みや不安、そして誘惑が多いこの世の中で、自己の事のみならず、他の者を思いやる気持ちを育て、人様のお役に立てるよう、心と体を磨かなくてはならない。
蓮の美しい花を拝ませて頂いた御礼に、緑色に輝く池の掃除をさせていただこう…