歴代上人の足跡を訪ねて

法眼寺御住職と記念写真。實相寺第21世、智学院日祈上人墓所。
先日の日記でも紹介させて頂いたが、大本山清澄寺での「度牒交付式」が終わると、我々は次の目的である、ある寺院を訪ねに出発した。そのお寺は清澄から約100km程離れた千葉県香取郡にある常照山 法眼寺という日蓮宗の寺院である。
この法眼寺に、實相寺第21世・智学院日祈上人が第33世として入寺されている。以前から墓参したいと思っており、今回「度牒」で千葉県に来ていることもあり、足をのばすことにした。どういうご縁で法眼寺に入寺されたのか分からないが、実際に伺ってみれば何か分かるのではないかという期待もあった。清澄から約2時間程で到着し、ちょうど居合わせたお上人に声をかけて事情を説明すると、快くお墓や本堂をご案内して下さった。一家三人、本堂にてお経をお唱えし、その後、お茶を頂戴しながら色々とお話をさせていただく。
驚いた事に、法眼寺の御住職は私が平成8年に大荒行に再度(二回目)入行した時の五行(五回目)上人で、また平成15年の5月10日に本堂の落慶式をされたようで、年こそ違えど、この日は私達の「結婚記念日」でもあった。この偶然には不思議な“ご縁”を感じざるをえなかった。
法眼寺は代々“出世寺”と呼ばれているようで、今の御住職の代でも本堂、庫裡を一新されている。今後も大いに繁栄される事であろう。
今回の訪問で当山第21世から新しいご縁を頂き、實相寺の歴代上人の足跡をまた一つ歩む事が出来た。實相寺繁栄の為に心血を注がれた歴代上人からの『時代を超えた語りかけ』に応えるべく、寺族一同頑張っていきたい。