異文化交流

今年も早いもので、もう5月を迎える。境内の木々も新緑を輝かせ、躍動を感じさせる。何事においても活力を感じる好季節である。そんな中、海外から来られるグループのホームステイを当寺で引き受けさせてもらうことになった。総勢15名、3泊4日の日程である。そうなると色々と準備することを考えなくてはならない。どうすれば安心して過ごしてもらえるか、日本の文化を感じてもらえるか、心からのおもてなしが出来るか…思い描けばワクワクしてくる。
今日はお寺で月例祭が行われ、檀信徒の皆さんがお参りされた。その席でホームステイのお話をすると、ある方は「筝曲を演奏してお聞かせしましょう」と言ってくださり、ある方は「蕎麦打ちをしましょう」と気持ちよくお手伝いを約束して下さった。実に有り難いことである。
人と人とのコミュニケーションには勿論言語も必要であるが、身振り手振りのジェスチャーや伝えたいと思う気持ちがあれば、充分通じるように思える。来日される方々や、受け入れ側の人々も一生に何度も経験できることではないので、お互いが良き想い出となるよう心からお迎えしたい。
實相寺も異国の人々からご縁を頂き、今後が実に楽しみである。